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Column / コラム

なぜ、私たちはメディアを始めるのか?――今、伝えたい葛藤と、私たちが目指す未来

2025.11.18 読了時間 約4分

新しいメディアを始めるにあたり、私たちが向き合った大きな壁と、その先に見つけた光について。これは、共に働く仲間へ、そして私たちの挑戦を見守ってくださるすべての方へ届けたい、正直な想いの記録です。

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#### 「社員じゃなく、お客様しか見ていない」
――突きつけられた厳しい言葉

先日、ある方から、胸に突き刺さるような言葉をいただきました。

「あなたは、お客様のことは大事にしている。でも、社員のことは大事にしていない」

正直、頭を殴られたような衝撃でした。
私たちの理想は、いつだって「経営者は社員を第一に考え、社員はお客様を第一に考える」というもの。その信念のために走ってきたつもりでした。

しかし、その方はこう続けます。
「『お客様のために』とあなたが言うたびに、社員の仕事は増える。早く帰りたかったかもしれないのに、それができなくなる。あなたと社員の間には、お客様に対する『温度差』が大きくあるんじゃないか?」

その言葉に、ハッとさせられました。
私たちが良かれと思って進めていたことが、知らず知らずのうちに、皆さんの負担になっていたのかもしれない。私たちの「想い」が、一方的な押し付けになっていたのかもしれない。

このままメディアを立ち上げても、それは結局、経営陣の自己満足で終わってしまうのではないか。そんな危機感が、私たちの胸を締め付けました。

#### なぜ「お客様の顔」が見えなくなってしまうのか

会社の規模が大きくなるにつれて、かつてのように一人ひとりと膝を突き合わせて想いを伝えることが難しくなっているのは事実です。

「現場は日々、お客様ではなく『品物』と向き合っている。その品物の先にいるお客様の想いまで汲み取れ、というのは無理な話ですよ」

ある社員からそう言われたとき、私たちは現場の現実を本当の意味で理解できていなかったのだと痛感しました。

しかし、先日、あるお客様との打ち合わせに、現場の担当者にも同席してもらった出来事がありました。お客様の情熱や製品へのこだわりを直接その耳で聞いた彼の顔は、みるみるうちに明るくなっていったのです。自分が作るべきものの意味、やるべきことが明確になった瞬間の、晴れやかな表情でした。

この出来事は、私たちに一つの光を見せてくれました。
私たちがやるべきことは、ただ「お客様を大事にしろ」と唱えることではない。品物の向こう側にいるお客様の顔、その想いや体温を、どうすれば現場に届けられるのか。その「つながり」を創り出すことこそが、私たちの使命なのだと。

#### このメディアは、まず「私たち」のためにある

私たちは、メディアで何を伝えるべきか、チームで何度も議論を重ねました。
「作った人の顔が見えるように、製品に似顔絵カードを入れるのはどうか」「いや、それは個人の負担になるかもしれない」
「会社の魅力をクイズや漫画にして、SNSで発信するのは面白いんじゃないか」

たくさんのアイデアが出る中で、私たちは一つの結論にたどり着きました。

このメディアは、社外へのアピールである前に、まず「私たち自身」が想いを共有し、同じ未来を向くためのものでありたい。そして、働く仲間一人ひとりの声を聞くための場でありたい、と。

このメディアを通じて、

  • 私たちがどんな未来を目指し、今どんな課題に悩んでいるのか。
  • 皆さんが日々向き合っている仕事が、お客様にどれだけの喜びを届けているのか。
  • この会社で働くことに、誇りを持ってもらえるような、私たちの会社の素晴らしいところ。

そういったことを、一つひとつ丁寧に伝えていきたいのです。

「ネズミはなぜ石鹸を食べるのか?」

先日、ふと目にしたこの言葉のように、普段当たり前に通り過ぎてしまう「なぜ?」に光を当てること。それが、このメディアの原点です。私たちの仕事の「なぜ?」、会社の「なぜ?」を皆さんと一緒に見つめ直すことで、私たちはもっと強くなれると信じています。

このメディアは、まだ生まれたばかりの赤ちゃんです。
これからたくさんの声を聞きながら、皆さんと一緒に「私たちのメディア」を育てていきたいと思っています。

どうか、この新しい挑戦を見守っていてください。
そして、一緒にこの会社をもっと良い場所にしていきましょう。

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